ベランダからの雨漏り、原因は床の防水だけではありません!手摺壁の笠木にも注意が必要です
ベランダから雨漏りが発生した場合、まず床の防水層を疑う方も多いのではないでしょうか。
もちろん、ベランダの床面にある防水層の劣化が原因となるケースもあります。
しかし、実際には床の防水層に問題がなくても、雨水が侵入することがあります。
その原因の一つが、ベランダの手摺壁の上部に取り付けられている「笠木(かさぎ)」です。
今回は、見落とされることもある笠木からの雨水侵入について、塗装職人の目線でお話しします。
■ ベランダの笠木とは?
笠木とは、ベランダやバルコニーの手摺壁の一番上に取り付けられている仕上げ材のことです。
金属製の板金やアルミ製の部材などが使用されており、手摺壁の上部から雨水が直接入り込むのを防ぐ役割があります。
しかし、笠木が取り付けられているからといって、雨水の侵入を完全に防げるわけではありません。
笠木の継ぎ目、接合部分、固定部分、壁との取り合いなどに不具合があると、そこから雨水が侵入する可能性があります。
■ 笠木から雨水が侵入する主な原因
笠木からの雨水侵入には、いくつかの原因が考えられます。
1. 笠木の継ぎ目や接合部分
金属製の笠木は、長さに応じて複数の部材を接続していることがあります。
その接合部分のシーリングが劣化したり、施工時の納まりに問題があったりすると、雨水が侵入する可能性があります。
2. 笠木の固定部分
笠木を固定するためのビスや金具の周辺も確認が必要です。
固定部分の防水処理が不十分だったり、経年劣化によって隙間が生じたりすると、雨水の侵入口になることがあります。
3. 笠木と外壁の取り合い部分
笠木と外壁が接する部分も注意したい箇所です。
部材同士の取り合いやシーリングの劣化、施工上の納まりによって、雨水が内部に入り込むことがあります。
■ 笠木から侵入した雨水はどこへ行く?
ここが特に注意していただきたいところです。
笠木から侵入した雨水は、必ずしもベランダの床に流れ出てくるわけではありません。
手摺壁の内部に入り込み、壁の内部や下地を伝って、室内側の壁やベランダ下の天井などに症状が現れることがあります。
そのため、室内に雨染みができている場所と、実際に雨水が侵入している場所が離れているケースもあります。
雨漏りの原因を特定するには、症状が出ている場所だけでなく、笠木や手摺壁の構造、周辺の防水処理まで確認することが大切です。
■ 床の防水工事だけでは解決しないことも
ベランダから雨漏りが発生すると、床面の防水工事を検討されることがあります。
しかし、原因が笠木にある場合、床面の防水をやり直しても雨漏りが改善しない可能性があります。
大切なのは、最初に原因を見極めることです。
笠木のシーリング補修で対応できる場合もあれば、笠木を一度取り外して内部の状態を確認し、下地や防水処理から補修する必要がある場合もあります。
ただし、表面のシーリングを新しくすれば必ず直るというものでもありません。
雨水の侵入経路や内部の傷み具合によって、適切な補修方法は変わります。
■ 渡邊塗装が大切にしていること
外壁塗装やベランダの防水工事では、目に見える部分をきれいに仕上げることも大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、建物の状態をきちんと確認することだと考えています。
塗装をすれば解決する問題なのか、シーリングの補修が必要なのか、それとも板金や防水部分の専門的な補修が必要なのか。
それぞれを分けて考える必要があります。
渡邊塗装は大阪市鶴見区を中心に活動する職人直営店です。
お客様のお住まいの状態を確認し、必要な工事と、今すぐ必要ではない工事を見極めながら、より良いご提案を一緒に考えていきます。
ベランダの天井に雨染みがある、手摺壁の内側に水が回っているような気がするなど、気になる症状があればご相談ください。
ベランダの雨漏りは、床だけでなく、頭上の笠木にも目を向けてみてください。
工事を急ぐ前に、まずは原因を知ることが大切です。







