塗装屋の道具の話 ローラー

2026.10.19

こんにちは、大阪市鶴見区の渡邊塗装です。

今日は、塗装職人の道具の話をします。
毎日使っているのに、お客様から見られる機会が少ないのがローラーです。
昔と今では、実はかなり変わっています。

■昔のローラーは、含みが悪く、すぐへたりました

私が塗装を始めたころは、7インチの筒状の羊毛ローラーが主流でした。

ただ、塗料の含みがあまり良くなく、塗っているとすぐに毛がへたってきます。
毛がへたる(寝てしまって塗料を含まなくなる)と、塗料がきれいに伸びなくなります。

しかも、昔のローラーは大きくて筒状だったので、窓まわりのすき間(チリ)や、壁が内側に折れ曲がった角(入隅)まで塗り切れませんでした。
そのため、こうした部分は必ずハケを併用して、塗り込んでいました。

■今のローラーは、6インチで含みが良く、へたりにくくなりました

今は6インチのローラーが中心です。
昔より一回り小さいのに、塗料の含みが良く、へたりも少なくなりました。

塗料をたっぷり含んでくれるので、塗り継ぎの回数が減ります。
毛が寝にくいので、最後まで同じ調子で塗れます。
結果として、塗りムラが出にくく、仕上がりも安定しやすくなりました。

さらに、今のローラーは入隅もチリも塗り切れるようになりました。
道具が良くなったことで、作業が楽になっただけでなく、仕上がりの品質も上がっていると感じます。

■ミニローラーが出て、細かい部分も変わりました

もう一つ大きく変わったのが、ミニローラーです。

昔は、雨戸や雨樋のような細くて狭い部分は、ハケで塗るのが当たり前でした。
今はミニローラーで塗るのが当たり前になってきました。

ミニローラーで塗ると、ハケ目が残りにくく、表面がなめらかに仕上がります。
塗料も均一にのせやすく、細かい部分もきれいに揃います。

外壁だけでなく、雨戸・雨樋・破風などの付帯部も、道具の進化で仕上がりが良くなっています。

■道具が良くなっても、最後は職人の判断です

こうして道具が良くなっても、最後に仕上がりを決めるのは、人の手と目です。

・壁の吸い込みが強いか弱いか
・その日の気温や湿度
・塗料の種類と、乾く速さ

こうしたことを見ながら、塗る量や力加減を変えていきます。
同じローラーを使っても、職人によって仕上がりが変わるのは、このためです。

また、今のローラーはチリも塗り切れますが、窓まわりのチリ(壁と窓枠のあいだのすき間)は、今もハケで塗るほうがきれいに仕上がると考えています。
道具が進化しても、細かい部分で道具を使い分けるのは、職人の仕事です。

■「良い道具」と「丁寧な仕事」は別のものです

道具が良くなったからといって、仕事が簡単になったわけではありません。
下地を見て、場所に合った道具を選び、丁寧に塗る。
その基本は、昔から変わりません。

見積もりのときに「どんな道具で塗りますか」と聞かれることは少ないかもしれません。
ただ、職人が道具にこだわっているかどうかは、仕上がりにそのまま出ます。

■まとめ

・昔は7インチの羊毛ローラーで、含みが悪く、すぐへたった
・昔は入隅やチリが塗り切れず、ハケを併用していた
・今は6インチで含みが良く、へたりにくく、入隅やチリも塗り切れる
・ミニローラーのおかげで、雨戸・雨樋などの細かい部分もきれいに塗れる
・それでもチリはハケで塗るほうがきれい。道具の使い分けは職人の判断

外壁や屋根の塗り替え、雨戸や雨樋の塗装で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
下の「職人直通ダイヤル(電話)」か「LINE」から、いつでもどうぞ。

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