塗料が値上がりしてます。

2026.10.17

こんにちは、大阪市鶴見区の渡邊塗装です。

最近、現地調査にうかがうと「塗料が上がったと聞いたけど、本当ですか?」と聞かれることが増えました。結論から言うと、本当です。職人として仕入れ値を見ていても、ここ数年で一番きびしい上がり方だと感じています。

今日は、何が起きているのか、工事費にどれくらい影響するのか、そして「今やるか、待つか」をどう考えればいいのかを、正直にお話しします。

■ 何が起きたのか

2026年の3月から5月にかけて、主要な塗料メーカーが一斉に価格改定を行いました。

日本ペイントは、6月1日出荷分から、溶剤系の塗料で25〜35%、水性塗料で20〜30%の値上げを発表しています。関西ペイントも、6月15日出荷分から価格を改定しました。シンナー(塗料を薄める液)は、日本ペイントで最大75%と、特に大きく上がっています。

理由は、中東情勢の悪化で、塗料の原料になるナフサという石油製品が入りにくくなったことです。塗料は、見た目は白や色のついた液体ですが、元をたどると石油から作られています。遠い国の出来事が、鶴見区の家の塗り替えにも響いてくるわけです。

■ 値上がりしているのは塗料だけではありません

実は、現場で使う道具や消耗品も、じわじわ上がっています。ハケ、ローラー、養生用のマスカー(ビニールのシート)、テープなどです。

見た目は塗料と関係なさそうですが、ローラーの毛やマスカーのビニール、ハケの毛の多くは、石油から作られる化学繊維やプラスチックです。塗料と同じ原料の事情が、道具の値段にも響いています。

1回の工事で使うハケやローラーは、1本1本の値段は大きくありません。ただ、外壁の塗装では、ローラーやハケは塗るたびに消耗しますし、窓やサッシを覆う養生材も、まとまった量を使います。これらがすべて上がると、現場の費用としては、決して小さくありません。

渡邊塗装でも、仕入れ値の上がりを実感しています。それでも、塗り残しやムラの原因になる安い道具に替えることは、しません。道具は仕上がりを左右するので、使う道具の質は落とさないようにしています。

■ 塗料が3割上がると、工事費も3割上がる?

これは、よく誤解されるところです。結論は「そうはなりません」。

外壁塗装の費用は、塗料代だけで決まるものではありません。足場、高圧洗浄、下地の補修、そして職人の手間。これらを合わせた金額が工事費です。塗料代は、そのうちの一部です。

目安として、水性塗料を使う一般的な戸建てなら、工事費の上昇は3〜5%(数万円)ほどという試算もあります。こうした塗料以外の資材の値上がりも合わせると、工事費にはじわじわ効いてきます。

ただし、これは一般的な例です。使う塗料のグレード、お家の大きさ、傷み具合で変わりますので、実際の金額は、お家ごとの見積もりでお出しします。

■ 値下がりを待つのはおすすめしません

「そのうち安くなるのでは?」と思う方も多いと思います。正直なところ、一度上がった塗料の値段が、元の水準に戻ることはほとんどありません。過去の値上げを振り返っても、同じ流れでした。

ですから、「値下がりを待つために、塗り替えを先延ばしにする」のは、おすすめしません。待っている間にも、お家は少しずつ傷みます。傷みが進むと、塗装だけでは済まず、下地の補修が増えて、かえって費用が膨らむことがあります。

■ かといって、急いで契約する必要もありません

反対に、「値上がりするから、今日中に契約してください」と急がせる話には、気をつけてください。

塗り替えのタイミングは、値段の動きではなく、お家の状態で決めるのが基本です。目安をまとめます。

  • 壁を触ると白い粉がつく(チョーキング)、コーキングが切れている、ひび割れがある
    傷みが進む前に、早めに点検してもらうのがおすすめです。
  • 今すぐ目立った症状はなく、築年数も浅め
    慌てる必要はありません。見積もりだけ取って、時期を相談する形で十分です。
  • 自分では判断がつかない
    現地調査で状態を見てから、決めても遅くありません。

鶴見区や、お隣の守口市・大東市は、住宅が建て込んでいるお家も多く、足場の組み方ひとつで工事費が変わることがあります。こうした事情も、現地を見ないと分かりません。ネットの相場だけで判断せず、実際のお家を見てもらってください。

■ 見積もりを見るときの3つのポイント

値上げの時期は、見積もりの中身に差が出やすくなります。次の3点は、ぜひ確認してください。

  1. 塗料のメーカー名・商品名・塗る回数が書いてあるか
    「シリコン塗料」だけでなく、どのメーカーのどの商品か。下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りになっているか。
  2. 「一式」だけになっていないか
    足場、洗浄、補修、塗装が、項目に分かれているか。内訳が分かれていると、何にいくらかかるのかが見えます。
  3. 施工は誰がするのか(自社の社員か、下請けか)を、契約前に教えてもらえるか
    誰が現場で作業するのかは、仕上がりにも、工事中の安心にも関わります。

この3つに丁寧に答えてくれる会社なら、値上げの説明も、きっと誠実にしてくれるはずです。

■ 渡邊塗装の考え方

渡邊塗装は、地域の住宅を長く見てきた塗装店です。塗料の値上がりは、私たちの力ではどうにもできません。でも、お客様のお家に本当に合った塗料と塗る回数を、正直にご提案することはできます。

必要のない高い塗料をすすめたり、必要な工程を省いて安く見せたりすることはしません。値上がりしている今だからこそ、「何に、いくらかかるのか」を分かりやすくお伝えするようにしています。

■ まとめ

  • 2026年、主要メーカーが相次いで塗料を値上げした。理由は原料の入手難
  • 値上がりは塗料だけでなく、ハケ・ローラー・養生材などにも広がっている
  • 工事費への影響は、塗料代の上がり幅ほど大きくはない(目安は3〜5%程度という試算も)
  • 値下がりを待つのはおすすめしないが、慌てて契約する必要もない
  • 判断の基準は、値段の動きではなく、お家の傷み具合
  • 見積もりは、「塗料名・回数」「内訳」「誰が施工するか」を確認

「うちはまだ大丈夫かな?」と思ったら、お気軽にご相談ください。電話でも、LINEでも、お写真を送っていただくだけでも構いません。

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