見積書の「一式」、そのままにしていませんか?
外壁塗装の見積書を見ると、「付帯部塗装 一式」「防水工事 一式」といった書き方をよく見かけます。
「一式って、結局何が入っているの?」と不安になるのは当然です。ただ、先にお伝えしておくと、一式という書き方そのものが悪いわけではありません。 大切なのは、一式の中身が分かるように書いてあるかどうかです。
大阪市鶴見区で外壁塗装をしている渡邊塗装の職人として、見積書を見るときのポイントを5つお伝えします。
ポイント1:一式でも、内訳が細かく書いてあれば中身は分かる
たとえば「ベランダ防水 一式」とだけ書かれていたら、確かに不安です。けれど、次のように書いてあればどうでしょう。
- 施工面積(㎡)
- 工法(ウレタン密着工法など)
- 材料(プライマー、防水材、トップコート)
- 作業内容(下地処理、塗り回数、施工日数)
金額が一式でまとまっていても、中身が書いてあれば、何をしてくれるのかが分かります。**見るべきは「一式かどうか」ではなく、「一式の内訳が書いてあるか」**です。内訳を聞いて、きちんと答えてもらえるかも大事な目安になります。
ポイント2:面積が少ないと、一式になるか、平米単価が上がる
小さな面積の工事が一式になりやすいのには、理由があります。
塗料や防水材のメーカーが示す基準単価は、300㎡前後の面積を想定していることが多いです。ところが、5〜10㎡ほどのベランダのような小さな工事では、材料を使い切れずに余ったり、準備や片付け、移動の手間が面積に比べて大きくなったりします。
そのため、小さな工事は、
- 平米単価に直すと、大きな工事より高くなる
- 平米単価では出さず、一式でまとめる
のどちらかになります。単価が高く見えても、それは不当に高いのではなく、面積が小さいほど手間や材料の割合が大きくなるためです。
ポイント3:塗装する面積(㎡)と、その根拠が書いてあるか
外壁や屋根のように面積が大きい工事は、基本的に「塗る面積×単価」で決まります。ここで間違えやすいのが面積の出し方です。
「30坪の家だから外壁は○㎡」と坪数から決めつけられることがありますが、実際は家の形や高さで大きく変わります。外壁面積は、家の外周×高さで計算するのが基本です。見積書に面積と、どう測ったかの根拠が書かれているか、確認してみてください。
ポイント4:塗料の商品名・塗り回数と、足場・洗浄・養生の項目
「シリコン塗料」とだけ書かれていても、メーカーや商品によって性能も価格も違います。メーカー名・商品名・塗り回数まで書いてあるのが理想です。基本は「下塗り+上塗り2回」の3回塗りです。
また、足場、高圧洗浄、養生(塗らない部分の保護)は欠かせない工程です。まとめて一式にされていても、「足場は何㎡」「洗浄は何㎡」と内訳が出ていれば問題ありません。目安として、足場は1㎡あたり750円前後、高圧洗浄は200〜350円前後(いずれも税別・家の条件で変わります)です。
ポイント5:付帯部・補修の範囲と、誰が施工するか
雨どい、軒天、破風、雨戸などの付帯部や、壁のひび割れ補修は、一番トラブルになりやすい部分です。「どこまで含まれていて、どこからが追加費用になるのか」を、契約前に確認してください。付帯部や補修は、現地を見ないと正確に出せない部分でもあります。
もうひとつ大切なのが、施工を誰がするのかです。自社の社員なのか、下請けなのか、孫請けなのか。どれが良い悪いではなく、契約前に知らされているかどうかが大事だと考えています。
見積書は「安いか高いか」より「分かるかどうか」
見積書は、金額の大小だけで判断しないでください。一式であっても、面積・材料・工法・作業内容が書いてあれば、工事の中身は見えます。分からないところがあれば、遠慮なく質問して大丈夫です。
見積書を見てほしい方へ
「他社でもらった見積書、これで合っているのかな?」という段階でも構いません。見積書の見方で迷ったら、お気軽にご相談ください。
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