冬 の外壁塗装

2026.10.08

「冬に外壁塗装をしても大丈夫ですか?」とご相談いただくことがあります。

結論から言うと、冬でも塗装はできます。工事日数も、夏と変わりません。 ただし、条件を守って、乾燥時間をしっかり取ることが大切です。職人の目線で、正直にお話しします。

塗料には「塗ってはいけない条件」があります

塗料は、乾いて固まることで初めて家を守る膜になります。この乾き方が、気温や湿度に左右されます。

一般的な目安は次のとおりです。

  • 気温が5℃を下回るとき
  • 湿度が85%を超えるとき
  • 雨や雪、強い風のとき

こうした日は、塗料の缶に書かれた施工条件から外れてしまうため、塗りません。無理に塗ると、乾きが不十分になり、膜がうまくできないことがあるからです。

※正確な条件は塗料ごとに違います。使う塗料の仕様書で確認しています。

冬に塗るメリット

  • 空気が乾燥している日が多く、条件が合えば乾きやすい
  • 台風の心配が少ない
  • 外壁の温度が上がりすぎないため、スムーズに施工できる

夏は、日当たりの良い面ほど壁の温度が上がります。そのため、日当たりの良い面は朝一番に塗るなど、どの面をどの時間に塗るかを考えながら進めます。冬は壁の温度が上がりすぎないので、その心配が少なく、スムーズに施工できます。

大阪の平野部は、雪国と比べると冬でも塗装しやすい地域です。

冬に気をつけたいこと

1. 朝は結露や霜で壁が濡れていることがある
壁が濡れたまま塗るのはNGです。壁が乾くまで待ってから作業を始めます。

2. 日が短く、夕方は早めに冷え込む
午後の早い時間までに、その日の塗りを終えるようにします。

3. 塗料が乾くまでの時間が、夏より少し長い
塗り重ねの間隔は、季節に合わせて長めに取ります。

とはいえ、1日に1工程ずつ進めるため、冬だからといって工事日数が延びることはありません。 作業を始める時間と終える時間を調整して、夏と同じ日数で仕上げます。

塗り替えの流れと乾燥時間(プレミアムシリコンの場合)

プレミアムシリコンは、ラジカル制御型の塗料です。ラジカルとは、紫外線や雨で塗膜を傷める原因になる物質のことで、これを抑えて、色あせやチョーキング(触ると白い粉がつく状態)を起こりにくくします。

塗る前の準備

  1. 高圧洗浄:汚れ・コケ・古い塗膜の粉を落とします。洗浄後は壁をしっかり乾かします。
  2. 下地の補修:ひび割れやコーキング(目地のゴム)の切れを直します。補修材の乾燥時間も必要です。

塗装の3工程

外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて塗ります。それぞれの間に、乾かす時間を取ります。

① 下塗り(壁と塗料をくっつける役目)
壁の状態に合わせた下塗り材を使い、中塗り・上塗りが剥がれにくくなる土台をつくります。吸い込みがひどい壁は、2回塗ることもあります。

② 中塗り(色をつけ、厚みをつくる役目)
プレミアムシリコンの1回目です。塗膜の厚みをつくる大事な工程です。

③ 上塗り(仕上げ。紫外線や雨から守る役目)
プレミアムシリコンの2回目です。ムラや塗り残しがないか確認しながら仕上げます。完全に固まるまでは、約1週間かかります。

乾燥時間のまとめ(目安)

工程 夏(約20℃以上) 冬(約5〜10℃)
高圧洗浄後の乾燥 約半日 約1日
下塗り 約3〜4時間 約6〜8時間以上
中塗り 約4時間 約8時間以上
上塗り(触れる状態まで) 約1〜2時間 約3〜4時間

※数字は一般的な目安です。実際は、塗料の仕様書と、その日の気温・湿度・壁の乾き具合を見て判断します。

乾燥時間を守らないとどうなる?

乾ききらないうちに次を塗ると、膜の中に水分が残り、ふくれ・ムラ・早い剥がれの原因になります。早く終わらせるより、しっかり乾かすことを大切にしています。

費用の目安

プレミアムシリコンなどのラジカル制御型は、1㎡あたり2,200〜2,800円(税別・材工共・下塗り+上塗り2回の3回塗り)です。付帯部や壁の補修は、現地調査のうえ別途お見積もりします。

冬に頼むか、春まで待つか

次のような場合は、冬のうちにご相談いただくのがおすすめです。

  • 外壁のひび割れや、コーキングの切れがある
  • 触ると白い粉がつく(チョーキング)
  • 屋根や壁から雨水が入りそうで心配

傷みを放っておくと、補修の範囲が広がることもあります。一方で、急ぎでなければ、暖かくなるまで待つのも一つの選択です。「今やるべきか、待てるか」は、現地を見てから正直にお伝えします。

職人が冬の現場で気をつけていること

  • 朝の壁の濡れ具合を確認してから始める
  • 気温と天気を見て、その日に塗るかどうかを判断する
  • 乾燥時間を、夏より長めに取る
  • 天気が悪い日は、無理に進めない

見積もりをした職人が、そのまま施工まで行います。現場の状況を見て、塗らない判断も自分たちでできるので、工期を守るために無理をすることがありません。

まとめ

  • 冬でも外壁塗装はできる
  • 工事日数は、夏と変わらない
  • 気温5℃・湿度85%などの条件を守ることが大切
  • 3工程それぞれで乾燥時間を取り、冬は夏より長めに見る
  • 今すぐ必要かどうかは、現地調査で判断できる

「うちはどうなんだろう?」と思われたら、お気軽にご相談ください。無理な営業はいたしません。

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