塗装工事は、足場を組んでから始まる|高圧洗浄の話
塗装工事というと、「塗料を塗ること」が一番大事だと思われるかもしれません。
でも実際の現場では、塗るまでにも大切な工程があります。
塗装工事のおおまかな流れ
足場組立
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高圧洗浄
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乾燥
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下地処理・補修
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養生
↓
外壁:下塗り → 中塗り → 上塗り
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屋根:下塗り → 中塗り → 上塗り
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付帯部の塗装・仕上げ
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土間・ベランダ防水などの仕上げ工事
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最終確認
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足場解体
現場によって作業の順番が前後することはありますが、大まかにはこのような流れで工事を進めています。
今回は、この中でも「高圧洗浄」についてお話しします。
足場を組んだら、まず現場を見る
足場は、組み上がったらそれで終わりではありません。
高圧洗浄で実際に足場の上を動きながら、作業のしやすさや安全面も確認します。
「ここは少し作業しにくいな」
「ここは手が届きにくいな」
「この場所はもう少し足場が欲しいな」
実際に作業してみないと分からないこともあります。
必要があれば、足場屋さんに調整をお願いすることもあります。
足場も、実際に職人が作業してみて初めて分かることがあります。
高圧洗浄は、ただ水をかける作業ではありません
外壁や屋根には、ホコリ、コケ、カビ、藻、古い塗膜などが付着しています。
こうした汚れや弱った部分をできるだけ取り除き、塗料が密着しやすい状態に整えるのが高圧洗浄の大きな目的です。
ただし、強い水圧で洗えばいいというわけでもありません。
建物の状態を見ながら、水圧や洗い方を調整します。
特に劣化が進んでいる部分は、強く当てすぎることで下地を傷めることもあります。
だからこそ、機械任せではなく、職人が状態を見ながら洗うことが大切です。
高圧洗浄をしながら、職人は現場のことを考えています
高圧洗浄中、職人はただ汚れを落としているわけではありません。
洗浄することで、今まで汚れに隠れていた外壁の傷みや塗膜の状態が見えてくることがあります。
「ここは下地処理が必要やな」
「この部分は気をつけて塗らなあかんな」
「ここは塗料の吸い込みが違いそうやな」
そんなことを考えながら、この家をどう仕上げていくか、次の工程を組み立てています。
高圧洗浄は、建物を見る時間でもあります。
家によっては半日では終わらないことも
高圧洗浄にかかる時間は、家の大きさや汚れ、屋根の状態などによって変わります。
半日程度で終わる現場もあります。
一方で、屋根や外壁の状態を見ながらしっかり洗浄すると、1日近くかかることもあります。
職人の感覚では、短時間でサッと終わる洗浄は、場合によっては「シャワーを浴びせるような洗い方」になってしまうこともあります。
もちろん、時間をかければいいというものでもありません。
大切なのは、必要なところを、必要なだけ、しっかり洗うこと。
外壁だけじゃない
高圧洗浄では、外壁だけではなく、雨樋・軒天・破風などの付帯部も状態を見ながら洗浄します。
さらに、犬走りや玄関前のコンクリート土間なども、
「せっかく高圧洗浄するんやから、ここも綺麗にしたろ」
と、職人が気になることがあります。
塗装する家なら、できるだけ綺麗にして引き渡したい。
それも職人の気持ちのひとつです。
ただし、サッシなどに長年こびりついた汚れは、高圧洗浄だけでは綺麗に落ちないことがあります。
そういう場合は、無理に高圧洗浄で落とそうとせず、専門の洗い屋さんにお願いしたほうが綺麗になることもあります。
何でも自分たちだけでやるのではなく、その仕事に合った職人に任せることも大切だと考えています。
近隣への配慮も欠かせません
高圧洗浄では、水の飛散だけでなく作業音にも注意が必要です。
特に隣のお宅との距離が近い場合は、
・洗濯物
・車
・窓や網戸
・植木や鉢植え
などへの飛散に気をつけます。
現場によっては、メッシュシートを二重に張ることもあります。
メッシュシートには、水しぶきや汚れなどの飛散を抑える役割があります。
ただし、メッシュシートを張れば絶対に飛ばないというものではありません。
風向きや家同士の距離、建物の形などを見ながら、その現場に合った対策を考えます。
高圧洗浄は、自分の家だけを見て作業すればいいものではありません。
近隣のお宅への配慮も、塗装工事の大切な仕事のひとつです。
水道代はどれくらい?
高圧洗浄では、お客様の水道をお借りして作業します。
当社で使用しているフルテック1513は、最大吐出水量が約13L/分です。
実際には水を出しっぱなしにするわけではありませんが、1日作業するとそれなりの水量を使用します。
水道料金の増加分は、一般的な住宅で1,200円前後が目安です。
当社では、この水道使用分も考慮して、高圧洗浄は200円/㎡を基本としています。
洗ったあとの乾燥も大切
高圧洗浄は、洗って終わりではありません。
洗浄後は、外壁や屋根をしっかり乾燥させてから次の工程へ進みます。
乾燥時間は、季節や天候、気温、湿度、日当たりなどによって変わります。
夏場は比較的乾きやすくても、梅雨時期や冬場、日当たりの悪い場所では時間がかかることがあります。
だから、単純に「洗浄した翌日に塗る」と決めるのではなく、実際の乾き具合を確認してから次の工程へ進むことが大切です。
見えなくなる工程ほど、丁寧に
高圧洗浄は、最終的には塗料の下に隠れてしまいます。
でも、その前の工程で何をしたかによって、その後の塗装が変わってきます。
足場を組む。
高圧洗浄をする。
洗いながら建物と足場を確認する。
乾燥させる。
下地を確認して補修する。
そして、ようやく塗装に入る。
さらに、外壁や屋根、付帯部を仕上げ、最後に土間やベランダ防水などを確認して、ようやく一つの工事が完成します。
塗装工事は、塗料を塗ることだけが仕事ではありません。
一つひとつの工程を確認しながら、その家に合った施工を考えていく。
見えなくなる工程ほど、丁寧に。
それが、私たちが大切にしている塗装工事です。





