外壁塗装を考えたとき、どうしても「どの塗料にするか」にばかり目が行きがちではないでしょうか。もちろん塗料も大切ですが、実はそれと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが「コーキング(シーリング)」なのです。
「コーキングって、要は隙間を埋めるゴムのようなものでしょ?」と思われがちですが、それは大きな間違いです。
コーキングは、外壁材の継ぎ目やサッシまわりから雨水が入るのを防ぐだけでなく、地震や寒暖差で建物が動いたときに、その揺れや伸縮を受け止めて外壁材自体を守るという、非常に重要なクッションの役割を果たしています。だからこそ、外壁塗装を本気で長持ちさせたいなら、コーキングについてもしっかりと考える必要があるのです。
そして、このコーキングの施工方法一つを取っても、プロのこだわりが表れる大切なポイントとなります。
サッシまわり、「とりあえず増し打ち」の罠
たとえば、サッシまわりのコーキングについてです。
よく「サッシまわりだから、ここは増し打ち(上から重ね打ち)で」と説明されることがありますが……少しお待ちください。サッシまわりだからといって、何も考えずに一律で「増し打ち」にして良いわけがないのです。
既存のコーキングを安全かつ綺麗にカッターで撤去できる納まりであれば、しっかりと撤去して新しく打ち替えるのが基本となります。
一方で、サッシの形状によってはカッターを十分に入れられない場所もあります。例えば、サッシに羽(フィン)があるような納まりの場合、カッターが斜めにしか入らず、無理に剥がそうとすると中の防水シートまで切ってしまうリスクがあります。そんなときは、無理に全部剥がして雨漏りのリスクを作るよりも、既存の防水納まりを考慮してVカットなど、その場所に最も適した施工方法を選ぶのがプロの仕事です。
「サッシだからこうだ」と一決めにせず、実際の納まりをしっかりと確認し、元の防水機能をできるだけ損なわない方法を選ぶ。ここは非常に大切なポイントです。
どのコーキング材を使うのか
コーキング材と言っても、アクリル系、ウレタン系、変成シリコン系など、さまざまな種類があります。
場所や建物の状態、そして「その上から塗装するかどうか」によって、選ぶ材料は大きく変わります。
ここで適した材料を選ばないと、あとから大変なことになります。例えば、昔ながらのポリサルファイド系などは、上から塗装すると可塑剤が滲み出してきてベタついたり、ホコリを吸って真っ黒に汚れたりする「ブリード現象」が起きやすくなります。
だからこそ、外壁塗装の仕上げを前提にするなら、「変成シリコン系」が非常に適した選択肢になるわけです。
そして、数ある変成シリコン系の中でも、私たちがどこを選んでいるかと言いますと、サンライズの「SRシールS70」です!
これには次のような優れた特徴があります。
低モジュラスで、建物の動きにしっかりと追従してくれる。
ノンブリードタイプなので、上の塗装を汚す心配がない。
メーカーが各種塗料との組み合わせ試験をしっかりと行っているので、塗装下地として抜群の信頼性がある。
「ただ新しいコーキングに交換すれば良い」という話ではなく、その上からどのような塗料を塗るのか、相性までトータルで考えて選ぶことが大切なのです。
施工の順番も大切。「先打ち」のこだわり
施工するタイミングも非常に重要です。
私たちの基本は「先打ち」です。
外壁塗装を行う前に、まずはコーキングをしっかりと施工します。その上から下塗り・上塗りを重ねていくことで、コーキングの上からでもしっかりと塗膜で保護してあげることができます。
もちろん、建物の構造や現場の状況によってはベストな手順が変わることもあるため、そこは臨機応変に、その現場に最も良い方法を見極めていきます。
外壁の「下塗り」と「上塗り」の組み合わせ
コーキングが終わったら、いよいよ塗装の工程に入ります。
ここでも「ただ良い塗料を塗れば良い」というわけにはいきません。
まず下塗りです。
モルタル、ALC、最近増えている難付着性のサイディングなど、下地の種類や現在の傷み具合によって、塗料の密着性は全く異なります。だからこそ、必要に応じてエスケー化研の「エスケーハイブリッドシーラーEPO」のような、下地にガッチリと密着してくれる下塗り材をチョイスします。どのような現場でも同じ下塗り材が常に最適、ということは絶対にありません。
そして、上塗りです。
ここでの選択肢の一つが、同じくエスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」です。
ラジカルコントロール技術がしっかりと取り入れられた水性のシリコン塗料であり、コストパフォーマンスと耐久性のバランスが非常に優れています。
コーキングは「SRシールS70」
下塗りは「エスケーハイブリッドシーラーEPO」など
上塗りは「エスケープレミアムシリコン」
この組み合わせは、耐久性や施工性、さらに費用とのバランスまで考え抜いた、自信を持っておすすめできる王道の仕様です。
高い材料を使えば、それだけで安心なのでしょうか
最後にこれだけはお伝えさせてください。
「高い材料を使えば、それだけで絶対に安心」……そんな単純な話ではありません。
どれほど高価で高性能な材料を使用したとしても、その材料の特徴を理解していなかったり、現在の建物の状態に全く合っていない施工をしてしまっては、本来の性能を十分に発揮できなくなってしまいます。
大切なのは、次の点をしっかりと理解することです。
コーキング材のこと
下塗り材のこと
上塗り材のこと
それぞれの特徴をプロがしっかりと把握し、その建物の状態や施工箇所にジャストフィットする「材料」と「施工方法」を吟味すること。
「新しいコーキングに替えれば大丈夫」
「高い塗料を使えば安心」
こうした言葉に頼るのではなく、材料を深く理解したうえで、一つひとつの現場にぴったりの施工を積み重ねる。それこそが、本当に長持ちしてコストパフォーマンスの良い塗装工事につながると私たちは考えています。







