私は鶴見区で外壁塗装をしている職人ですが、実は私のところにも、営業の電話が多い日は1日に5〜6件かかってきます。忙しい時間帯に鳴ると、正直なところ少し困ります。
ご自宅を訪ねてくる営業なら、なおさら戸惑われると思います。この記事では、同じ塗装業の立場から、訪問営業との付き合い方をお伝えします。
訪問営業のすべてが悪い業者、というわけではありません
先にお伝えしておきたいのですが、訪問営業をしている業者がみんな悪い、とは言いません。きちんと仕事をする業者もいます。
ただ、訪問営業は「あなたが頼みたいと思う前に、向こうから来る」形です。比較する時間も、考える時間もないまま話が進みやすいのが難点です。
こんな言葉が出たら、いったん立ち止まってください
- 「今日契約すれば、大幅に値引きできます」
- 「このモニター価格は今日までです」
- 「今すぐ直さないと、家が危ないです」
- 「近所で足場を組んでいるので、今なら安くできます」
どの言葉も、「今日決めさせたい」という気持ちが透けて見えます。外壁塗装は、数十万〜百万円を超えるお金が動く工事です。その日のうちに決める必要はありません。
もちろん、外壁や屋根が傷んでいる場合もあります。ただ、本当に急ぐ劣化なら、写真や根拠を見せて落ち着いて説明できるはずです。
角が立たない断り方
断るのは悪いことではありません。短く、はっきり伝えて大丈夫です。
- 玄関を開けずにインターホン越しで済ませる。 「結構です」「間に合っています」で十分です。
- 理由を詳しく言わない。 「他の業者に頼んでいます」と言うと、「では比較だけでも」と食い下がられることがあります。
- 「家族と相談します」と言わない。 「では、ご家族のいる時にまた来ます」と返されがちです。
それでも話を聞いてみたいときの確認点
関心があるなら、話を聞くのも自由です。その場合は、次の点を確認してください。
- 会社名、住所、固定電話の番号を教えてもらえるか
- 名刺や会社案内を出してもらえるか
- 施工は誰がするのか(自社の社員か、下請けか、孫請けか)。契約前に教えてもらえるか
- 見積書に、塗料の種類、塗る面積、塗る回数が書いてあるか
- 契約を急がせず、他社と比べる時間をくれるか
とくに大切なのは、「施工は誰がするのか」です。自社の社員なのか、下請けなのか、孫請けなのか。見積もりをした人が、そのまま工事をするのか。ここは必ず聞いてください。
下請けや孫請けが悪い、というわけではありません。ただ、間に入る会社が増えるほど、見積もりで話した内容が現場の職人に伝わりにくくなります。また、問題があったときに、誰に連絡すればよいのか分かりにくくなります。契約前に、施工する人と連絡先をはっきりさせておくと安心です。
契約してしまった場合の「クーリング・オフ」とは
クーリング・オフとは、契約したあとでも、一定の期間内なら、理由を問わず契約を取り消せる制度です。訪問販売のように、突然の勧誘で十分に考える時間がないまま契約してしまいやすい場合に、お客様を守るために法律で決められています。
使えるのは、業者のほうから売り込んできた場合です
業者が突然訪ねてきた、または電話で勧誘してきて、その結果契約した場合が対象です。
反対に、お客様のほうから「見てほしい」と相談して来てもらった場合は、原則として対象外です。業者の事務所や店舗で契約した場合も、対象外になることが多いです。
ただし、「無料点検だけ」と言われて呼んだのに、別の工事を勧められて契約した場合などは、対象になることがあります。契約までの経緯で判断が変わるので、迷ったら次の窓口に確認してください。
期間は、契約書面を受け取った日から8日間です
- 数え始めるのは、契約日ではなく、契約書面を受け取った日です。
- 書面を渡されていない、または記載に不備がある場合は、8日間は始まっていないと考えられます。
- 工事がすでに始まっていても、期間内であれば取り消せる場合があります。
手続きは、書面で通知します
はがきなどの書面で、契約を取り消す旨を業者に送ります。送る前に、はがきの両面のコピーを取り、郵便局の「特定記録」や「簡易書留」など、送った記録が残る方法で出すのが確実です。
迷ったら、早めに相談を
条件や手続きは契約の内容によって変わります。お住まいの地域の消費生活センター(消費者ホットライン「188」)に相談すれば、状況に合った方法を教えてもらえます。期間が短いので、「おかしいな」と思ったら、その日のうちに相談するのがおすすめです。
大切なのは、契約する前の確認です
クーリング・オフが使えない場合もあります。だからこそ、契約前に次の点を確認しておくと安心です。
- 解約したくなったら、どうなるのか
- 手付金や前払い金は、いつ、いくら払うのか
- 契約書面に、工事の内容と金額がはっきり書いてあるか
塗装工事は、ご自分から相談した業者に頼むのが安心です
私たちのような地域の塗装店は、営業のために一軒ずつ訪ねることはほとんどしません。ご相談をいただいてから、現地調査に伺います。
渡邊塗装では、誰が施工するのかを、ご契約の前に必ずお伝えします。現場の責任者は私で、工事中のご質問や心配ごとにも直接お答えします。お見積もりの段階から、顔の見える関係を大切にしています。
「外壁の状態が気になる」「他社の見積もりが妥当か見てほしい」といったご相談だけでも構いません。無理に契約をおすすめすることはありません。
下の職人直通ダイヤルかLINEから、お気軽にご連絡ください。







